日本初上陸！美食の街・フランスで人気を集める「レバノン料理」のお店

最終更新日： 2016/07/11

フランス・リオンで親しまれている「ADONYS」の日本1号店は、何と学生街「御茶ノ水」にOPEN

レバノンと言えば、日本からの距離が遠いこともあって、国旗のデザインのモチーフとなった、レバノン杉のイメージばかりが連想されます。

レバノンの首都「ベイルート」が地中海に面していたことで、近代以降国際色豊かな都市として急速に発展。後に「中東のパリ」と呼ばれるようになり、諸外国との交易都市としてとして飛躍していくうちに食文化も洗練され、中東屈指のグルメな国として知られるようになりました。

今回御茶ノ水にオープンした「ADONYS TOKYO」は、フランスリオン市で創業したレバノン料理店「ADONYS」の日本1号店。美食の国「フランス」で受け入れられた味を楽しむため、お店に入ってみることにしました。

まずは1皿で色々なレバノン料理が一堂に会する「イブニングプレート」を食す

最初は1皿で色々なレバノン料理が楽しめる「イブニングプレート」1,800円を注文。

「イブニングプレート」には、皿の左上から順に以下の通りの料理が用意されています。

ホムス（茹でたひよこ豆をオリーブオイルやレモン汁などを入れたペースト状の料理）

ファラフェル(中東諸国で愛される豆で作ったコロッケのような料理)

ムタバル（焼きナスとオリーブオイルやレモン汁を加えてペースト状にした料理）

ピタ（ホムスやムタバルと一緒に食べるパン）

レバノン風サラダ

タウーク（鶏胸肉のグリル）&ブールグール（パスタ感覚で楽しめる、粗挽きの小麦）

カフタ（ひき肉に玉ねぎやパセリを加えたミートボールのような料理）

なお、「イブニングプレート」は、土日はいつでも注文可能ですが、平日は18時以降でないと注文が出来ないので注意が必要です。

まずは「ピタ」とともに「ホムス」を食べてみることに。

「ホムス」は、ひよこ豆をベースにしたペーストとあって、コクのある美味しさを感じますが、レモンが効いていることで後味さっぱり。添え物の「ピタ」は、小麦の香りがシンプルに感じられることから、トマトソースやチーズのないピザ生地の様な美味しさ。

一説によると、「ピタ」は「ピザ」の原型になったとも言われています。

中東諸国で広く愛されている「ファラフェル」は、豆独特な風味と共に、クミンなどの香辛料が効いたオリエンタルな味わい。植物性の食材オンリーながら、タンパク質が手軽に摂取できる料理とあって、ビーガン（菜食主義者）の方々に好まれています。

「ムタバル」も「ピタ」と共に食べてみると、なすのキリッとした苦味と、レモンの酸味が効いた爽快感溢れる美味しさ。先ほど食べた「ホムス」と比べるとコクがない分旨味は下がりますが、口当たりが軽いこともあって、ジメジメと暑い夏にぴったりな美味しさです。

もちろん「ピタ」との相性も良好。生地の味わいにクセがないこともあって、どんな料理とも相性が良さそうです。

パセリとオリーブオイルが効いたドレッシングで和えた「レバノン風サラダ」は、生野菜ならではの美味しさはそのままに、キレのある香りが漂うエキゾチックな美味しさ。

続いては、鶏胸肉をグリルした「タウーク」と、粗挽きの小麦を茹でた「ブールグール」を、ご飯物のような形で一緒に盛ったものを食べてみることに。

どちらもトマトの酸味が効いた味つけが施されていて、「ブールグール」の姿が大きな米の様な姿と食感をしていることから、肉の存在感多めの「洋食版　チキンライス」のような美味しさ。中東料理＝スパイシーだけではない、レバノンの食文化の豊かさを感じられる一品です。