さよなら北斗星！食堂車のフルコースが本気すぎる件

最終更新日： 2015/05/09

今年3月に定期運行を終了した寝台特急「北斗星」。廃止になる前に一度、食堂車「グランシャリオ」で食事をしておきたかった。でもそれは思った以上に大変なことだった。以前から北斗星の人気はすごくて、チケットが取れないことで有名だった。それが廃止のニュースが出た後とあって、まさにプラチナチケットになっていたのだ。しかも、乗車券が取れても、誰もが食堂車のディナーに参加できるわけではない。乗車券とは別に、事前に食事券も確保する必要があるのだ。乗車券を取るだけでも大変なのに、これはかなりハードルが高い。ただし、ディナーの後にはパブタイムというものがあって、食事券を取れなかった人でも食事をとることはできる。

フランス料理コース！

今回は行きは北斗星、帰りはカシオペアに乗ることができた。なんと、どちらも個室が取れて、食事券も確保できた。北斗星とカシオペアには和食と洋食の2種類ある（フランス料理は共通）。行きと帰りで両方食べることができるのだ。

フランス料理コースは、オードブル「海の幸とグリーンアスパラムースのサラダ仕立て」、魚料理「真鯛のポワレ 2種のソース」、肉料理「牛フィレ肉のソテーポルトソース」、デザート「スペシャルガトーの盛り合わせ」。これにパンとコーヒーが付く。列車の中でこれだけの料理を作るというのはすごいことだ。

懐石御膳コース！

懐石御膳コースは、お造り「サーモン、ホタテ、キス昆布〆、あしらい」、八寸「サーモン味噌漬焼、海老鬼殻焼、烏賊白焼、合鴨スモーク、姫リンゴワイン漬、毛毬サーモン、若桃蜜煮」、温物「黒毛和牛ビーフシチュー、じゃが芋、大黒しめじ、人参、アスパラガス」、焼き物「蟹味噌甲羅焼、湯葉有馬煮」、炊合せ「末広南瓜、里芋、蓮根、蒟蒻、蕗、人参」、「季節御飯」、「お吸い物」、「甘味」。圧巻である。あんな狭い厨房でよくこれだけのものができるなと思う。

お酒もいくつか用意されている。日本酒は北海道の「男山」、ワインは北海道産のツヴァイゲルト・レーベ種を使用した北斗星オリジナルラベルのワインだ。

パブタイム！

カシオペアではパブタイムも堪能することができた。気になっていた、ビーフシチューを注文。パブタイムとはいえ、やはりしっかりとした夕食だ。フランス料理の後なのでちょっとやりすぎかなと思ったが、こんな機会は滅多にないので仕方ない。北斗星では、僕らの食事中から食堂車の前は大行列していて、食事が終わる頃にはパブタイムの座席も終了していた。カシオペアはそこまでの混雑はなく、ゆったりと食事をすることができた。

朝食も和洋2種類！