ヘルメスワインコーナー

池袋北口の雑踏のなかにありながら、場所を感じさせない地下の隠れ家「ヘルメスワインコーナー」。半世紀続く老舗です。店名にワインと入っていますが、ウィスキーを中心としたオーセンティックバーです。スコッチ、バーボン、ジャバニーズウィスキーなどが、安いものでシングル500円未満で楽しめます。お通しやチャージはなく、とことん良心価格です。おつまみは、季節で変わるオードブルが実に凝っていて楽しいです。わいわいと飲んでも大衆居酒屋のような価格で済むので重宝します。雰囲気がよいのでデートにももちろんオススメ。

ブリック中野店

新規オープンのお店に毎回驚かされる中、まったく変わらず何十年も中野のネオン街の中で時を止めているお店「ブリック」。昔から変わらないんだろうなと思わせる、スマートでムダのない動きのバーテンダーさんが実にカッコイイ。サントリー系のウィスキーはほぼ全種類揃い、それを目当てに界隈の紳士が集います。おつまみが豊富なお店で、名物はホットサンドイッチ。バーは食後にちょっと立ち寄るというイメージですが、ここは空腹の状態で来たいと思わせるメニューばかりです。一階のカウンターで背筋を伸ばして飲めば大人の仲間入りをした気分になります。

泡

スタンディングバーの泡は、中野駅北口の細い路地にこっそりと隠れるようにあります。ショットで280円から揃うウィスキーは、梯子酒を始める前のゼロ軒目として飲むもよし、お腹いっぱいになるまで食べ歩いた帰りに寄るもよし。

珍しいのは、ここではウィスキーを湯のみで飲むところ。グラスで飲んでいるときと違う口当たりが、なんだか新鮮です。湯のみだと甘く感じると話すバーテンダーさんの話に「なるほど」と頷きます。

歩くスペースもないほど満員になることもある人気店で、お客さん同士やバーテンダーさんとの距離が近いので、気付いたら不思議な一体感で盛り上がります。

ハコバー

ビール好きの女性マスターがとことんこだわる最高の生ビールが飲める高円寺にあるビヤバー。クラフトビールではなく、あえて大手のサッポロ黒ラベルで勝負する店で、ここの味はメーカーの工場見学で飲める最高の一杯と同じレベル。黒ラベルの美味しさを極限まで引き出す彼女の注ぐテクニックも見ていて楽しいです。ガス圧、サーバーの温度、グラスの状態、すべてが完璧です。

ワインなども置いていますが、やはりここはビールをぜひ。おつまみやお酒はどれも500円前後とリーズナフルだから、中央線で途中下車して飲みに来る常連さんも多いです。

イーグル

新宿で飲む機会は山ほどあっても、バー選びには毎度苦戦している…という方や、バーで飲む経験はあまりないけれど少しずつ勉強していきたいなんて方に、知っておいてほしいお店「イーグル」。近くに「昴」という系列店があり、バーテンダーさんは行き来しているのでどちらのお店もほとんど同じ。ただ雰囲気は違って、地下なのに天上が高く石積みの重厚感があるイーグルか、ホテルバーのような雰囲気の昴か、好みは人それぞれ。どっしりとした正統派のバーなのにバランタインが300円程度で飲めるなんて素敵でしょ。騒がしい新宿にあるオアシスのような存在です。