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福岡県内のみで親族経営50年!各店の違いも解説「一九ラーメン」全7店
福岡県内のみで親族経営50年!各店の違いも解説「一九ラーメン」全7店

福岡県内のみで親族経営50年!各店の違いも解説「一九ラーメン」全7店

最終更新日 : 2019/02/07

この記事で紹介するのは…福岡でオススメの『一九ラーメン(いっきゅうらーめん)』粕屋店 (福岡県糟屋郡粕屋町大隈387)について紹介しています。ラーメン事情に詳しいオゴポコさんがおすすめのメニューなど詳細にレポートしています。

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おつかれ麺です。オゴポコです。

突然ですが、福岡県から日本全国、そして世界へグローバルに展開する”一”で始まる豚骨ラーメン店といえば思い浮かぶのはどこでしょうか?

『一風堂』

『一蘭』

『一幸舎』

ですね。

しかし、ご存じでしょうか。

福岡県にこの3店と同じく店名が”一”で始まる、真逆の地場密着を貫く有名豚骨ラーメン店があることを。

その名は『一九ラーメン』県内で50年以上営業、お店は全て親族が経営(一店舗除く)の超ドメスティック豚骨ラーメン店です。

長い歴史の中で店の増減を繰り返してきた『一九ラーメン』 は、現在福岡市内と周辺地域に7店舗。地域住民に支持される各店の違いを踏まえながら、全店紹介開始です!

1.『一九ラーメン 大橋本店』一九ラーメン史の出発点で基本型を味わおう。お薦めはワンタンメン!

福岡県内のみで親族経営50年!各店の違いも解説「一九ラーメン」全7店

福岡県内のみで親族経営50年!各店の違いも解説「一九ラーメン」全7店

「ワンタンメン(700円)」 ※「ラーメン」は500円

大橋本店は1964年創業。一九ラーメンの歴史はここからスタートしました。

その内容を紹介するとして、え?なぜワンタンメン?と思うなかれ。

福岡では珍しく『一九ラーメン』は全店ワンタンメンを提供しており

「一九ラーメン=ワンタンメン」

と言えるほどの名物メニューなのです! 

ラーメンの作り方は、スープ釜1本、茹で釜1本、麺は平ざるあげで、全店共通の一九様式。ラーメンを見るとワンタンの上に少量の麺が乗っていますが、これは茹でた後に残った麺を掬って乗せるから。この辺りの細かい手順もおおよそ各店共通です。

味の方は、独特の甘みが特徴。油少なめでややクリーミー、ニンニクが効いたワンタン。福岡県外の方がイメージする一般的な博多ラーメンとはかなり異なる一九の豚骨ラーメンです。未食の方は、まず大橋本店で基本型を味わって頂きたい! 

【大橋本店のポイント】
一九ラーメン発祥の店で基本型を味わおう!

紹介しているお店はこちら!

2.『一九ラーメン 老司店』一九のスポークスマン!人気&知名度ナンバー1!

福岡県内のみで親族経営50年!各店の違いも解説「一九ラーメン」全7店

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「ワンタン麺(600円)」 ※「ラーメン」は450円

老司店の創業は1965年。現店主のお父様が、大橋本店を切り盛りする兄からのれん分けしてもらったそうです。(西日本ラーメンのれんヒストリーより)

一九ラーメンはメディアへの露出が少なく、公式サイトもありません。基本的に地域密着型の店。しかし、雑誌やテレビ、その他メディアで稀に一九ラーメンが取り上げられるときは、大抵、老司店です。

その効果もあってか、一九ラーメンの中でも屈指の人気を誇る老司店。店舗展開にも積極的で『18ラーメン』として県内に4店舗をチェーン展開し、店の裏にスープ部屋を設けてスープを届けているそう。

まず老司店で目をひくのは価格!

「ラーメン」が450円、「ワンタン麺(600円)」は、一九全店の中で最安値!

作り方はもちろん一九様式を踏襲し、スープ釜1本、茹で釜1本で作り手一人が手際よく捌いていくスタイル。ラーメンタレはポットから目分量で注ぐ手順も、一九様式のひとつ。

さて味の方はというと、一九の特徴でもある「甘味」がさほどなく、むしろ塩味寄り。一九は老司店しか知らない、という人が他の一九で食べたら驚くかもしれません。ワンタンは6個とたっぷり。

常連客の中には、席に着くや否や、これも一九名物の「ラムネ」と「ゆで卵」を注文して出来上がりを待つ人も。老舗特有のゆるい空気を感じるのもよいでしょう。

【老司店のポイント】
一九ラーメン屈指の人気店!最安値!

紹介しているお店はこちら!

3.『一九、ラーメン 生の松原店』全店で唯一、一九創業時の兄弟が厨房に立つレジェンド店!

福岡県内のみで親族経営50年!各店の違いも解説「一九ラーメン」全7店

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「ワンタン麺(750円)」 ※「ラーメン」は550円

冒頭で「一九ラーメンは全店親族経営」と申しあげたとおり、一九ラーメンは創業当初は兄弟がそれぞれの店を持ってスタートしました。約50年の時を経て、当然ながら今では代替わりを果たした店がほとんどです。しかし

『生の松原店』は、創業当時の兄弟の方が営む唯一の店!いわば、一九のレジェンド店!

お店で「何年営業されているんですか?」と尋ねると「50年くらいですね」とすごい数字をサラッと答えて頂きました。まさに自然体。樹齢100年を超える松が群生する生の松原。『生の松原店』は、周囲を囲んだ雄大な松の如く泰然とかまえています。

作り方はもちろん一九様式。甘さ抑えめ、ミルキーでさっぱりした味。素朴です。手作りワンタンは皮多め餡少なめでピリッと胡椒が効くもの。

正直、ラーメンの味がどうのこうの言うのは野暮。ラーメンのみならず、一九ラーメンの歴史を味わうつもりで訪れたい店です!

【生の松原店のポイント】
創業時の兄弟が営む唯一の一九。最長老の空気を楽しもう!

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4.『一九ラーメン・いち里』豊富なメニューにテーブル席も。家族連れで楽しめる食堂タイプ!

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「ワンタンメン(700円)」 ※「ラーメン」は550円

今は無き『一九ラーメン周船寺店』の支店としてスタートした『一九ラーメン・いち里』。尋ねると10年位前にオープンしたそうで、一九ラーメンの中では新しい方です。

歴史が浅いからか、相対的に他の一九よりも若い店員さんが目立ちます。また店内を見渡すと他店との違いは明白。アニメのポスターが貼られていたり、一九にしては珍しく小上がり席があったり。メニューは基本のラーメン&ワンタンメン以外に、スタミナラーメン、辛みそラーメン、ちゃんぽん、更にはカレー、チャーハン、餃子等、選択肢が豊富!家族連れでも安心して楽しめる食堂のような店づくりです!

とはいえ、ラーメンの作り方は一九様式を順守。スープ釜と茹で釜の前に立ち、平ざるでチャッチャッと仕上げます。灯油で炊くボイラーの音と匂いが感じられるところも一九らしい。

ラーメンは、軽め薄めの豚骨スープで、もちろん、甘め。手作りワンタンは他の一九よりも気持ち、肉質がしっかりした感じ。次に訪れるときは、店が推す「ちゃんぽん」を食べてみたいです。

【いち里のポイント】
一九では珍しい豊富なメニューにゆったり席!食堂代わりに利用したい!

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5.『一九ラーメン 早良店』一九の正統進化型!バランスの良さは一九屈指!

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『ワンタン麺(700円)』 ※「ラーメン」は500円

早良街道沿いに位置する『早良店』。一九様式の作り方やメニューは他店とほぼ同じ。店毎に若干の独自色が見られる一九ですが、早良店は大橋本店や生の松原店に近い、いい意味で枯れた空気を持つ古典派一九です。

早良店を訪れたら、カウンターの、できれば釜の近くに座りたいところ。ラーメンを仕上げる様子を、お湯がかかりそうなほど間近で見られるチャンス!目前でラーメンができあがるライブ感が味わえます。また、ラーメンを待つ間に店内を見渡すと、多数のホークス選手サイン、他店から寄贈されたお祝い額がずらり。待ち時間を楽しめます。

ラーメンは、一九特有の甘さを保ちつつマイルド。ワンタン5個、ニンニクが効いてスープとよく馴染み、濃すぎず薄すぎずのバランスの良さ。あえて特徴を挙げるとするなら、他の一九よりも多めのゴマ位か。一九の歴史を踏襲しつつ、今のラーメンシーンでも色褪せない味を提供する良店です。

【早良店のポイント】
正統派一九の良さを全て味わえる、バランスの良いお店。

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6.『一九ラーメン 筑紫』広大な駐車場完備!ドライブイン型一九!

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『ワンタン麺(730円)』 ※「ラーメン」は550円

筑紫野市、冷水峠を下りて少し走った街道沿いの『一九ラーメン筑紫』。お店の方によると『筑紫』は、『早良店』とほぼ同時期、約40年前に店を開いたそう。

メニュー構成や作り方は一九様式ですが、他店と大きく異なるのは広い駐車場とメニュー構成。おでん、晩酌セット等、一杯ひっかけてもらいたい狙いが垣間見えます。

ラーメンは、甘さは弱めでそこそこの濃度。ワンタンは5個、ニンニクの効きはあまり感じず。セルフ無料の高菜、キムチ、キクラゲ、ゆで卵等もからめて楽しみたいところです。

 

【筑紫のポイント】
広い駐車場にセルフ惣菜、ちょっと一杯も可能。ドライブイン的に利用したい!

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7.『一九ラーメン 粕屋店』親族以外の営業はここだけ!尖った味と店内ルールに持ち帰りもあり!

福岡県内のみで親族経営50年!各店の違いも解説「一九ラーメン」全7店

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『ワンタンメン(750円)』 ※「ラーメン」は550円

一九ラーメンの中で唯一、親族でない方が営業する粕屋店は、あらゆる点で他の一九とは異なる「はぐれ一九」と言えるでしょう。その相違点をざっと挙げると・・・

--------------------------

・店内撮影禁止(ラーメンは許可をもらって撮影可能)

・替え玉なし

・硬麺お断り

・持ち帰りラーメンあり

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これだけ見ても粕屋店のファンキーさが分かりますね!では、肝心のラーメンはどうなのか。

硬さ指定不可ですが、デフォルトでも硬め。つまり、硬めで食べてほしいという裏返しなのかもしれません。スープは一九らしい甘さを保ちつつ豚骨醤油的。それにたっぷりの油!見ているとスープ釜に適宜油を注しており、仕上げにその油を掬ってをまわしかける作り方。よって、油多めでパンチの効いた癖のある味になっていると思われます。更に、チャーシューは一枚ですがこれがとろっとしてうまい。そこにたっぷり6個のワンタン。

そして気になる持ち帰りラーメン、これは予め作っておくのではなく、注文を受けてからその場で作る!しかも作り方が豪快!ペットボトルや瓶等の容器にじょうろを挿して、白い粉、タレ、固形脂、スープを注ぎ入れて混ぜて完成!つまり容器の中でスープを作るわけです。麺と具は別袋で提供。店内には20杯までの早見表があり、20杯で11,000円。つまり、容器代は無料!(変更されている可能性あり)。


一九の基本形を守りつつも、型破りな味と営業スタイルを合わせ持つ粕屋店。ラヲタなら福岡訪問時に一度は訪れたい、個性派豚骨ラーメン店です。

 

【粕屋店のポイント】
他の一九に無いパンチの効いた味、店内ルール、持ち帰りラーメンも楽しめる!

 

以上、現存する一九ラーメン7店をお届けしました。同門ながらも永年営業の結果生じた各店の違い、自分の贔屓店を見つけて楽しむのがよいでしょう。機会があれば県外の方にもぜひ味わってほしい、本当の意味での「福岡にしかない味」です!

 

※おまけ
オゴポコの好みで一九ラーメン7店を好きな順に並べてみました。
コチラ↓の僕のツイートをご覧ください!
https://twitter.com/ogopoco26/status/1079331074851753986

 

紹介しているお店はこちら!

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※本記事は、2019/02/06に公開されています。メシコレで配信している記事は、グルメブロガーの実体験に基づいたコンテンツです。尚、記事の内容は情報の正確性を保証するものではございませんので、最新の情報は直接店舗にご確認ください。

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