『Arnaud Larher(アルノーラエール)』とはオーナーシェフのお名前。M.O.F(フランスの国家最優秀職人章)をパティシエ部門で取得されているシェフで、フランスでは3店舗展開されています。
日本へは10年以上前からチョコレートの有名な祭典に参加されており、ショコラを購入する機会はあったのですが、ケーキはフランスまでいかない限り、食べることができませんでした。
ですので、オープンのニュースに心躍らせたスイーツマニアは多いはず。
シェフのスペシャリテとして挙げられるのが「トゥールーズ=ロートレック」。
ショコラのムースとクリームとスポンジ生地と、シンプルにショコラを重ね合わせたガトー。
パリでも1番人気のケーキ。商品名にピンっと来た方もいらっしゃるでしょうが、画家のロートレックをイメージされたお品です。
ショコラは2種をブレンドされているそうですが、強いコクながら、冴えた香りとスッキリとした後味。
奇抜さなしにスタンダードに勝負しながら名品が作れる、そんな自信に溢れたケーキですね。
「ミルフォイユ キャラメル」
キャラメルのクレームは苦味が効いています。
とても心地よいまろやかな苦味です。
フィユタージュは薄くかさなっており繊細さを感じさせます。
ザクザクな歯ごたえを生む強さもあって、散り散りに砕けたりはしないので、香ばしさや食感が存分に味わえるのです。
サンドされたクレームより表面に絞られたクレームはミルキーで軽いタッチ。
このクレームでガトーに華やかさが加わります。
「フロマージュ アギュリュウム」
チーズムースのケーキです。表面は自家製マーマレード。大部分を占めるのはムースなのですが、下層の土台に、にくい演出が詰め込まれています。
1番下はリズミカルな食感を加えるサブレの層。甜菜糖のコクのある甘みも全体のアクセントになります。その上には薄くスポンジ生地。ここでも酸味を感じるのですが、パッションフルーツによるもの。薄い分、強い酸味でバランスをとっています。
そして更にその上が、いわゆるベイクドチーズケーキです。まったりとしてもったりと舌に残るフロマージュ香味の層があることで、満足感が高まりますし、ムースの口どけが際立つと感じます。
アギュリュウムというのは柑橘類という意味です。
「タルトレット ウィリアム」
洋梨のタルトレット。刺さったフロランタンが洒落ていますよね。
ほろっと崩れるような食感。
ポイントにキャラメルのクレームがところどころに絞ってあります。
「クイニーアマン」
じゅわっと甘さが染み出る。
生地はパンのような質感でした。
紹介しているお店はこちら!
店名:アルノー・ラエール 広尾本店
住所:東京都渋谷区広尾5丁目19-9
電話番号:03-6455-7868
公式ページ:http://www.arnaudlarher.jp/