高円寺駅、目の前。一日なんと数千本を売る人気店!
子供から大人まで、みんな大好きな焼鳥。幼いころ、父親が飲んだ帰りにお土産で買ってきてくれた焼鳥がどんなに美味しかったことか。
大人になって、先輩に連れられ飲みに来たガード下の酒場でビールと一緒につまんだ焼鳥も美味しかった。
高円寺の「大将」は、そんな日常に当たり前にある大衆焼鳥酒場です。駅前ロータリーを挟んで駅の真向かいにあり、駅のホームからでも店先で飲んでいる人が見えるので、こちらが飲んでいないときに見ると羨ましいのです。
なんと一日数千本を売るという人気店で、まだ暮れきらぬうちから大いに賑わいます。
看板料理はお小遣いで摘める焼鳥と瓶ビール
串は1本110円から。盛り合わせにすると少し安い。東京は「やきとり」と書きながらも豚もつを出す習慣があり、店によっては本当に鶏は扱わずに豚もつだけの場合もありますが、ここ「大将」は両方並びます。
どの串も価格と味、雰囲気のバランスが取れた美味しさであり、一度食べるとしばらくするとまた高円寺に飲みに行きたくなる独特な吸引力があります。
タレはみりんがしっかり効いた甘めの味付けで、濃厚なシロやカシラだけでなく、意外とつくねやひなとも好相性。タレか塩かと聞かれたら、こういう軒先酒場はタレから始めるのがよいのです。
ここがおすすめの理由のひとつに、串の鮮度の良さがあります。一日に何千本も売っているので回転がよく、リーズナブルながら美味しい焼鳥が食べられます。上品な焼鳥割烹と違って、こういうド大衆には、勢いのある仕入れと回転が何よりの力。
行き交う中央線や路線バス、駅前の人々を眺めつつぼーっと串をつまみに大びんビールをビヤタンに傾ければ、なかなかいい気分というもの。
さっきまで、駅から羨ましく観ていた光景で、酒場という空間の画に自分がいられるというのはいいものです。
焼鳥だけでなく、串が焼けるまでのちょっとした時間につまむマカロニサラダが絶品。大将のマカロニサラダはたっぷりのツナとドライパセリで香りづけしたもので、玉ねぎの風味と合わせてビールがぐんぐん進みます。
また、冬限定の鶏だんご鍋や、本店肉豆腐もファンの多い一品。軒先の席でもテーブルに鍋台をセットしてくれるのに、600円ほどと嬉しい価格。二人・三人で飲みに来るときはサイドメニューとしてお試しあれ。
千円札二枚で楽しむ日常の中のちょっとした潤い、それが駅前の焼鳥酒場
高円寺の大将は特に老若男女問わず、あらゆる客層がやってくる酒場。一人の女性客が酎ハイ片手にぼんじりを摘んでいたり、ギターをもったミュージシャン風の二人が熱く語り合いながら瓶ビールを注ぎあっている。
雑多な空間ではありますが、店の人も親切なので初めてでもぜひ挑戦してみてほしい焼鳥酒場です。今年(2017年)で創業40年を迎えました。
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http://syupo.com/archives/19907