現在、京都には本場のナポリで腕を磨いてきた、実力派ピッツァ職人の店が続々とOPENしています。
京都はパンの消費量日本一ですから、ナポリピッツァも充分浸透する要素があると思います。
観光や仕事などで京都を訪れる方、地元に住んでいる方なども、ナポリや東京でも食べられないような京都ならではの本格的なナポリピッツァのお店を、オープンしたばかりの店も含めて5軒紹介します。
1.料理とピッツァは全国でもトップクラスの店
京都の平安神宮に近い岡崎の疎水沿いに2007年8月にOPENして、現在では予約の取りにくい名店になったお店です。私は大阪出張の時にも京都で途中下車して寄りたいくらい好きな店なので、初訪問から9年間で20回以上は訪れています。
オーナーの鎌田友毅氏は本場ナポリでしっかりとピッツァ職人と料理人としての技術と知識を学び、開業してからも、常に素晴らしい生産者を探し続け、美味しくて安全な食材を開拓しています。本格的なナポリピッツァの美味しさに加えて、厳選した素晴らしい食材を使った料理の美味しさや、ワインやビールなどのラインナップの魅力に溢れるお店です。
日替わりメニューには、その日の新鮮な食材を使った魅力的な前菜やピッツァが載っているので、結局お任せにすることが多いです。何度も通って常連になれば、ちゃんと好みを把握して、自分が好きそうなものを用意しくれるので安心してお任せに出来ます。
初訪問の方に、食べて欲しいピッツァは僕が一番好きな「マリナーラ(950円)」はマストです!。
他にも「燻製した水牛のモッツァレラチーズを使ったマルゲリータ(1,900円)」や「ナポリのジェノベーゼ(牛肉と玉葱の煮込)乗せピッツァ 1,900円」が美味しい。
写真はマリナーラとナポリのジェノベーゼをメタメタ(ハーフ&ハーフ)にしてもらっています。
デザートも全て美味しいけど特にオレンジ風味のオリーブオイルのジェラートは食べてみてください!
2.山科の住宅地で本格的なナポリピッツァ!
京都の山科の住宅街に2018年3月にOPENした『ピッツァ パスチーボ (Pizza Pascibo)』は、11時半から21時半まで休憩時間なしで営業をしているので、いつでも気軽に訪れることが出来ます。
前菜やナポリピッツァが旨い店ですが、素材から吟味したフレッシュなミルクを使うソフトクリームも有名で学校帰りの学生さんがソフトクリームだけ食べに寄ることも多いというお店です。窯もゴールデンコンビ、日本橋の「山宮かまど」の薪窯と「MIYAMURA WORKS」の煙突ですね。
オーナーシェフの服部さんは、料理人としての経験が長いシェフなので、前菜からピッツァまで旨いものばかり。
「マリナーラ(540円)」もこの価格で本格的なナポリピッツァが食べられるのは嬉しいですね。イタリアから空輸している水牛のモッツァレラチーズを使った「Margherita D.O.C.(1,520円)」も是非食べて欲しいピッツァです。
デザートでは「シュガーバターのピッツァ、ソフトクリーム添え(1,160円)」という、自慢のソフトクリームを丸ごと乗せた大胆なルックスのシュガーバターのピッツァが美味しいですよ。
お子様連れにも嬉しい「鶏もも肉(国産)のから揚げ 900円」や「フライドポテト(450円)」なんてメニューも美味しかったし、充実のソフトドリンクには運転で来た人にも嬉しい「ノンアルコールハイボール」まであるのが嬉しい店でした。
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3.変わった形のピッツァも楽しめる店
京都の東山に2017年8月にOPENしたのが『ピッツェリア・ダ・ナギーノ』です。
有名なレストラン格付け誌にも選出されている話題の店で、オーナーシェフ三條実永さんと、ピッツァイォーロ東原涼さんは、ナポリの名店マリーノや、日本チャンピオンも排出した東京のピッツェリアGG、ナプレなどの名店で働いてきた実力派なので、作る料理やピッツァだけでなく、店の造りも雰囲気もとてもナポリっぽい店です。
店内は京都っぽく間口が狭くて奥に長い感じの作りで、テーブル席とカウンター席で20席ほどあります。店内ではイタリアのサッカーの映像が流れているのもナポリっぽい!入口から目立つところにナポリから取り寄せたステファノ・フェッラーラ社の薪窯とMIYAMURA WORKSの煙突が見えているのも名店の予感です。
この記事のトップの画像で紹介しているのは、この店の水牛のモッツァレラチーズを使ったマルゲリータ「ブーファラ(1,650円)」です。
「マリナーラ(850円)」や「マルゲリータ(1,100円)」のようなお手頃価格の定番ピッツァで、生地の美味しさを楽しんだら、色々なピッツァにもチャレンジしましょう。写真で紹介しているのはドーナツ型のピッツァ「イ・デクマーニ(2,200円)」です。8種類のトッピングがドーナツの場所ごとに隠れているので、食べた場所によって色々な味が楽しめる面白いピッツァですよ!
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4.今年の4月にNEW OPENの店!
京都の烏丸駅からも近い西洞院蛸薬師に2019年4月3日にOPENしたばかりの『Pizzeria Osteria e.o.e』
京都らしく間口が狭いうえに店名もかなり小さく『e.o.e』としか書いてないので、店の前まで行っても「ピッツェリア」「イタリアン」のような文字や、「イタリア国旗」などの目印が無いから、ついつい通り過ぎてしまいます(笑)。逆に言えば「知る人ぞ知る隠れ家的な店」となりますが、最初に入るのにハードル高いですがご心配なく(笑)。
薪窯は日本橋の「山宮かまど」で、「MIYAMURA WORKS」の煙突が輝いていますね。
オーナーの飯村健太氏は、ナポリの名店「MARINO」で修業をして、帰国後は東京のピッツェリアGGや京都のナギーノなどの名店で腕を磨いてきた実力派です。
店名に「オステリア(居酒屋)」の文字も入れてることから、前菜やアルコールもリーズナブルに美味しいモノが楽しめるお店です。ビールでは最近注目の「BIRRA ANTONIANA Marechiaro」が飲めるのが嬉しい。ラベルに中世ナポリの景色をトロピカルに描いたフルーティなビールです。
ピッツァでは水牛のモッツァレラチーズを使った「ピッツァD.O.C(1,800円)」や「マリナーラ(1,000円)」はもちろんのこと、ナポリっぽい自家製ソーセージと青菜を使った「サルシッチャ・エ・フリアリエッリ(1,750円)」がお薦めです。
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店名:Pizzeria Osteria e.o.e(ピッツェリア オステリア イーオーイー )
住所:京都府京都市中京区西洞院蛸薬師下ル古西町433
電話番号:075-746-6833
5.銀閣寺のバス停前でナポリピッツァ!
京都の慈照寺(銀閣寺)の近くに2018年6月8日にOPENしたばかりの『ピッツェリア・ダ・チーロ』は、生地の作り方からサイズ、焼き方までナポリそのままにこだわる店でしかも旨い!
これから注目のピッツェリアになること間違いなしのお店です。
店主の中野剣司さんは、ナポリの名門「Dal Presidente Pizzeria」で修業をして、本場そのままのクラシカルなナポリピッツァを、ナポリと同じような大衆価格で手軽に食べてもらいたいと考えて、夫婦2人でピッツァを主役にしたお店を始めました。
迫力のある薪窯は最近良い店の窯を手がけている「長尾創造所」の窯で、煙突は日本の匠「MIYAMURA WORKS」の宮村さんの仕事です。
ピッツァの生地はナポリの名店と同じカプート社の「PIZZERIA」を100%で使い、生地に余計な熱が加わらないダブルアームミキサーで練っています。250gとサイズまでナポリですが、ちっとも重たさを感じさせないので1人1枚ペロリと食べてしまいますよ。
僕が伺ったときも軽さと美味しさで、女性と2人で行って3枚も食べてしまいました。
お薦めはやはり生地を楽しめる「マリナーラ(880円)」や「マルゲリータ(1,180円)」ですが、ビールと一緒にピリ辛の「ディアヴォラ(1,380円)」やデザートの「ドルチェピッツァ(小)680円」もお薦めです。